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キラウェア火山へGO! & うれしいハプニングが IN ハワ~イ

さて、明くる素晴らしい朝、今度はケンと一緒にキラウェア火山へ行ってきました。

ケンは朝3時に起きて農園へ果物摘みに行き、9時くらいにピックアップしに

家に戻ってきました。

私はダラダラとマーギーと一緒にスターゲートアトランティス

シーズン3を観たり、裏庭でにゃんこ達と戯れたりしました。

ケンの家の裏庭にはタンカン?の木があって、実が鈴生り。こういう環境ってホント

うらやましい・・・。絵になる風景です。

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そして、ケンの車に乗りながら、陽光を避けるためのサングラスをし(サングラスをしただけだけど)

気分はロコに。一本道ということもありますが、ケンの運転はものすごいスピードで、

「これ・・・事故ったら即死するよね」というくらいでしたが、(しかもケンはあちこちよそ見しながら

運転する。マーギーにいっつも怒られているとか)不思議と平気でした。信頼というものでしょうか。


そして、運転しながらケンのお気に入りの演歌ソングCDをかけ、(本人もCDに合わせて

歌いだすし)昭和初期ソングはかなり網羅されておりました。しかもケンはなんと、かの

有名な演歌歌手・吉幾三(あれ、漢字これでいいかな)さんと友達で、以前から彼との

ツーショット写真を見せてくれました。(一体どうやって知り合ったんだろう・・・なんか、彼の

奥さんの教室で知り合ってどうたらこうたらとか)「スキヨー、アナター、イマデモオー♪」

と見事なアクセントの日本語で歌いました。


おまけに、前から相撲好きだヨナーとは思ってましたが

小錦と曙ともお知り合いだとか(確かに二人ともハワイ出身だけどさ・・・狭い地域社会だから?)

「曙の結婚式に呼ばれたこともあるよ」と言っていて、ケン、アナタって実はナニモノなんですか?

との感をさらに深めました。人脈の広さはタダモノではありません。まあ、でも、別にケンはケン

なんですが・・・。


それから、綺麗な林の脇を通りぬけて「あ、あれはマカデミアナッツの森だよ。

でも、実を手で摘まなくてはならないから、それほど割りのいい商売じゃないんだ」とか

ちょっと謎めいた祠の入り口のような物の前で止まって「トトロの森!(これは冗談)じゃなくて、

オランダ人が大昔に作ったオーブンなんだよ。ここでパンを焼いてから農作業に行ったんだろうね」

とか、「ここは僕の友達の家でね、素晴らしいオレンジの木があるんだよ」とか地元民ならではの

ガイドをしてくれました。


そして、火山国立公園(だったかな?)について早速マダム・ペレのお膝元

キラウェア火山を観測できるビジターセンターのようなところへ到着しました。

月のクレーターのような巨大な円の中からモクモクと煙が立っているのが見えます。

「今日はこれでも煙が少ない方だよ」とセンターの職員みたいなおじさんとぺちゃくちゃおしゃべり

したり、地震計測器の前で少年がジャンプしているのを見て「Does it work?」とからかったりしました。


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それから、溶岩洞窟みたいなところを歩き、(水溜りがひどかった)公園職員みたいなお姉さんの

アンケートに答えたり、森の中を散策しました。そして車へ戻る途中、ケンがボイスメッセージ

の転送がうまくいってないとか言って、マーギーに電話をかけなおしました。


なんか、用事かなーと思っていたらなんと、「ヘイ、Mitch!アボカドフェスティバルで会った

馬のオーナーの奥さんが君の描いた絵を売って欲しいってさ。どうする?」と言って、

「ウッソでしょう!?え、え、うん、もちろん喜んで~!」と私は嬉しいハプニングに大喜びです。

心を込めて描いているのを見ていたからでしょうか?大変光栄なことです。


そんなこんなで、さらにルンルンしながら、マーギーに頼まれたエクレアが美味しい店で

エクレアを買い、最後にブラックサンドビーチへ行きました。本当に砂が真っ黒で、

潮風がとても気持ちのいい場所でした。

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そして家に帰って一息つき、またDVD鑑賞。今晩はMちゃんも来ることになっています。

その晩餐の支度で、マーギーはサラダやケーキを作ったりと大忙しでした。手伝おうと

思ったのですが「いいのよ、スイーティ。あなたは座っていて」とすっかりお客様待遇。

(それとも、役に立ちそうもないと見えたのかしらん・・・・)ホント、すんません。


そうこうして、Mちゃんと娘さんがご到着。

イッツ、ショーチュータイム!の始まりです。もう既に封の切られている酒を見て、

「あら、もう飲んじゃっているの?」とMちゃん。ハイ、昨日待ちきれず、開けてしまいました。


歴代のアメリカ大統領で、クリントンが一番IQ高かったとか(そこでマーギーがすかさず

「あのスキャンダルさえなけりゃね」と突っ込みを入れる)今の日本の首相って漢字も読めない

ヒトなんでしょー、うん、そうだよーとか。911のとき、空港が閉鎖されたりしてすごかったとか

あら、このサラダ味がいいわねえとか、お姉ちゃん、馬になって!と無理やりお馬さんに

させられたりとか(私が父に小さい頃やらせてました。カルマとはこのようにして巡る・・・)

「耳をすませば」の完全英語バージョンを観たりとか、思いっきり甘いチョコケーキの上に

さらにもっと甘いアイスをどーんと乗せて、これ毎日の食事なら100%太るよな・・・とか

紫蘇焼酎を後もう一杯、あ、でも車だからもうダメ・・・でもやっぱもう少しだけとか、

語ること尽きせぬ夜でございました。



そして翌朝、マーギーも仕事で朝早くに出ねばならず、慌しくハグを済ませ、「またいつかね」と

お別れをし、空港へ出発前にケンが入れてくれたコーヒーを飲みながら、私は彼に

「ああ、これで夢がひとつ叶ったわ」と言いました。

ケンが「なんだい?」と言うと、

「こうやって、ハワイでケンと一緒にコーヒー飲むこと」と言うと、ケンは笑って

「じゃあ、次の夢はなんだい?」と突っ込まれ、「ふむむ・・・You know・・・」と

ケンに前に既に話していた夢について話をしました。

夢を語れる友達がいるというのは、いいもんです。

しかも、ケンはいつもどんなアホくさい内容でも、真面目に受け止めてくれます。


ケンと一緒にコーヒーを飲んでいると、にゃんこのジジがしつこく纏わりついてきます。

全く、なんて人懐っこい猫でしょう。しかもこのジジは、ある日ふっといなくなったかと思うと、

2ヶ月前、また突然ジャングルから戻ってきたというのです。

「野生の猫なのに、こんなにフレンドリーで、ホントに面白いヤツだよ」とケンは言います。

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ジジの名前の由来はモチロン「魔女の宅急便」のジジから。

私はジジをなでながら、「I miss you, JiJi, Live Long OK? Live Long until I come back to

Hawaii next time」 とお別れをしました。ジジは今、少し病気を患っていて、治療中です。

うう、元気になるんだよ、ジジ。黒猫が飼いたくなってしまいました。(無理だけど)


そしてジジに別れを告げると、ケンに空港まで送ってもらいました。途中、UCCとドトールの前

を通り、そこの社長さん?とも知り合いだ~とか(今更ケンの人脈には驚かない)、日本食

レストランみたいなところでストップして、具がほとんど入っていなくてしかも出汁ちゃんと取ってるの

かな?という味の、でも熱々でおいしくいただけた味噌スープをテイクアウトでもらい、そこの

お姉ちゃんに桜の花が咲いた枝を見せてもらって「ワタシ、この花大好きなの、ジャパンの桜は

どんなの?」と聞かれ、「もう一回り大きいかな。それに、私の住んでいるところは北にあるから

咲くのが5月くらいなの」と説明しました。しかも、ケンが親切にもここのスープをおごってくれました。


そして、道路を横切る、アヒルをもう少し大きくしたような鳥の集団とか、ブーゲンビリアの花を

眺めながら、「あああ~、大雪の国に帰りたくねええ~」と(英語で)叫んでしまいました。

「うん、わかるよ」とケンは言い、「また、おいでよ、ね?」とギュッと手を握ってくれました。

しかし、手を握ろうが、ハグをしようが、どこまでも友情な私達です。


ケンに限って言えば、人種も性別も国も年齢も超越した友達です。こーゆーのって滅多に

ないのではないでしょうか?インターネット様様です。これからも、この友情を大切にしようと思います。

そして、空港でケンとハグをして別れ、JALカウンターへ。


すると、「新・スーパーマン」に出てくるクラーク・ケントが少し日本人の血が入ったらこんな感じ

カナーという日系人のお兄さんが「イラッシャイマセ。○○サマー、オマチシテオリマシター」

と蚊の泣くような優しい声でかつ、決して間違っていない綺麗な日本語だけどアクセント微妙で

「?」な話し方でチェックインをしてくれました。

すっかり頭が英語モードオンになっていた私は「いっそ英語で話してくれ」と思い、

構わず英語で話しかけ、お兄さんはそれに微妙な日本語で答えるという

傍から見たらギャグ?な光景でした。


到着後最初の3日間は「日本語恋しい~!」だったのが、

帰り間際に「もうちょっと英語モードでいたい~!」というのも皮肉なものです。ようやく、マーギーの

マシンガントークについていけるようになったのに・・・。 JALに就職したからには、きっとこの

お兄さん、いい大学出て優秀なんだろうなーと思いました。アクセントってネイティブがいる環境

じゃないと、確かに身につけるのは難しいですよね。向こうからしたら「微妙な英語ダヨナ」とか

思っているかもしれないし。お互い様ってことで。


そしてセキュリティを通り抜け、出発までかなり時間があったのでお土産屋を見たり、座って

CDをずーっと聞いていました。最近のお気に入りは榎本くるみの冒険彗星です。

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しかし、出発時刻10分前になっても何のアナウンスもないので、やや不安になった私は

近くにいたおじさんに「あのーこれ、成田行きのみなさんですよね」と確認をしました。

すると、なんだか出発が遅れているみたいだよーと教えてくれました。

そしてようやく飛行機に乗り込んで出発しましたが、帰りはなぜかホノルル経由で一旦

飛行機を降りなくてはなりませんでした。めんどくさー。

でも、ホノルル空港で、フラダンスやっているおばちゃんとか見れたし、これはこれで。

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帰りの飛行機はなぜか寝付けず、仕方なく見たくもない「リトルマーメイド」と「ゆれる」とか

いう暗い内容の映画を観て時間を潰しました。足イター。しかも成田に着いたら、一度

手荷物をピックアップしなくちゃいけないし、大変。おまけに成田の天気はどんよりしていて

「ああ・・・帰ってきたのね」と気持ちも下がり気味。


そして大雪の国へ到着し、バスを待ち

(大雪の夜の外気は、ハワイ帰りには最高に辛かった・・・)重いスーツケースを引きずって

駅からタクシーを拾い、そのタクシーの運転手のおじさんがこれまた無愛想最高潮で

(ハワイでは初対面、どの店でも「ハーイ♪」だったのでなおさら)「・・・・までお願いします」と言うと

「住所言ってくれなきゃわかんないだろ!」とか言うので、こちらも(はあ?どっちが客だよ)

「○○町○丁目○-○」とおムカツキモードでムスッっと言うとようやく発車。


なぜかタクシーの運転手は常時10人中9人かなり愛想悪いです。一応接客業だよね?

どーにかなんないでしょうか。せめて、ヒトとして普通に接してクダサイ。


しかも、その運ちゃん、住所言わせたくせに道分からないみたいで「そこ曲がってください」

とか詳しくナビ。住所言わなきゃ分かんないって、住所言わせといてからに、

道分かんないでいいと思ってんのか、ゴルゥア!・・・と長時間フライトでお疲れ気味の私は

内心にえにえしておりましたが

こういうことは常に胸の内に仕舞っていて表には出さないワタクシなので、皆さん

私のことを怖がらないでください。


さて、常夏の楽園・ハワ~イから、極寒の国に寒い待遇の中、家にようやく到着した私は

久しぶりのお風呂(シャワーしかなかった)を堪能し、腕の日焼けがヒリヒリとしてすでに皮

が剥けてボロボロ。梅干・煮物など本場日本食をがっつき、整ったお部屋でふかふかの

お布団に包まり、「あーハワイは楽しかった~、でも、我が家もいいなー」とお決まりな

ことを思いつつ就寝したのでありました。


「ハワイなんて、小学校の頃から年に1回は行っているわよ、ふふん」という方は結構いるのでは

ないかと思いますが、元来出不精の私には何もかもが珍しく、思い出深い旅行となりました。

また、お金が溜まったら行きたいなー。(あ、でもパリにも行ってみたいのよね)


ハワイレポ、終わり。読んでくれたみなさん、ありがとお。

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アボカドフェスティバルで詐欺にあっちゃった IN ハワ~イ

さて、ハワイ編続きです。

ケンに「そろそろ遊びに行く~。でも忙しくない?」と日本にいるとき打診したところ

(ケンは農民なので、いつも多忙。朝3時とかに起きて果物摘みに行くし)

「おお、一番いいときだよ!アボカドフェスティバルがあるから、ファーマーズマーケットも
休みになるし。本当にグッドタイミングだよ」

とのこと。で、アボカドフェスティバルではアボカド料理大会?みたいのがあって、私も

参加することにしました。アボカドのタロイモ梅クリーム和えみたいのと(・・・しかし、タロイモ
の扱いがイマイチわからず、結構ヒサンな感じに。アボカドを焼いてステーキ風にしたのと
(これは結構いい感じにできました) 入賞は全然できませんでしたが、現地の皆さんで味わって
いただいたので、これはこれで。

朝早起きして、慌てて拾ってきたアボカドを捌き、料理をし、片付け、マーギーは部屋から

ノロノロと起きてきて(彼女は低血圧で、朝がとても苦手らしい・・・スクラップブックの「将来の夢」
みたいのに、『大金持ちになって、もう二度とアラームで目が覚める生活を送らなくてもいいように
なりたい』と書いてあった・・・まあ、ワタシもですが) 大変お目覚めが悪い様子。

私が「ぐっもーにんぐ、はわゆー?」と尋ねると「Ah--Not so much, スイーティ(←私はスイーティと
呼ばれてます。彼女にとって好ましい女の子は皆「スイーティ」になります)」

よく考えてみれば、いくら親日家の一家とは言え、夫のよくわからない友達だとゆー東洋人の
女がある日突然やってきて、初対面で泊まっているというのに、ずっと前から住んでいるよね?
みたいな雰囲気で受け入れてくれる彼女はスゴイです。適度に気を遣われないのもありがたい。

まさしく人類愛?です。彼女の趣味はスクラップブッキングで、素敵なアルバムを見せてもらい
ました。また、大変な読書家で、日本の作家の本とかも読んでいてオドロキ。ワオ!

そんなこんなで、私の作ったアヤシイ料理を紙のお皿に載せて車で会場まで移動。
ただでさえ、道を歩けば知人に当たるケンは、本日会場で分単位でいくつもの熱烈歓迎ハグ&
握手をたくさんの人と交わしていました。

そんなこんなで、アボカド料理をエントリーしに受け付けまで行くと、いい感じの金髪女性が
南部風の物憂いアクセントで愛想良く対応してくれました。「オ~、イッツ、りありーぐれええいと!
ワンダホー。イズ ディス ラズベリーソース?」「ノー、アイ ユーズ ウメソース」
と怪しい和テイストアボカド料理を受け付けてくれました。

そして、会場にはたくさんの人が溢れ、誰かが「集まれ~」と叫ぶと皆で手をつないで輪になりました。
何でも、こういうイベントのときには必ずお祈りみたいのをするとか。
それで、そのお祈りをするいかにもハワイアンという雰囲気のかなり体格のよろしい、浅黒い肌の
黒いチリチリパーマをあてた迫力のある女性が、ハワイ語とおぼしき言葉で祈りを捧げました。

すると、となりにいたマーギーが「あれはカフナよ」と言うので、「何それ?」と言うと
「ハワイの・・・こういう儀式でお祈りをする人よ」「僧侶とかシスターみたいな?」「んーまあ、そんな感じね」
と答えました。うわあお。さすがは神秘の土地、ハワイです。

そして、マーギーも忙しそうにどこかへ行ってしまったので、(ケンは忙しくて私の相手などしている
暇はない)私はかと言って、知り合いも他にいるわけではないので、車から持ってきた水彩グッズを
抱えて、良いモチーフを探してフラフラしました。

すると、会場の奥の方に、馬を発見。馬、大好きな私は迷わず「うま~」と馬を描くことにしました。

そして、繋がれている2頭の馬の前の芝生にぺたりと座り、馬達の観察と鑑賞をしました。
「?」 ・・・何か、ヘンだな、と思ってよく見ると・・・そのお馬さんには目がありませんでした。
片目なのです。何があったのか分かりませんが、とても可哀想だと思いました。

私がその馬を熱心に見つめていると、とてもいい感じのおじいさんが近づいてきて、
「コイツはね、パッツイというんだ。片目をなくしちまっているけどね、いい馬だよ」と言いました。
「乗りたいかね?」とおじいさんが言うので「いいんですか?乗りたいです」と早速乗せてもらう
ことにしました。

この日、ハワイアン柄のワンピを着ていたので、股を広げて乗るとパンツ丸見え。
乗るとき、丸太のような太ももも丸見えで、「いや~ん」という感じでしたが、ま、いいか
と鞍を掴んでヒラリと乗りました。馬には前にも乗ったことがあったので、乗り方は知っていました。

おじさんは案外するりと乗った私を見て、「馬に乗ったことがあるのかね?」と尋ね、「ええ、
前にカナダで乗ったことがあるんです」というと納得したようでした。

それで、パッツイに乗せてもらって2周して、おじいさんにお礼を言って、引き続き絵を描きました。
まずはパッツイの顔の辺りから。私は、彼の顔をありのままに描きたかったので、目のない部分も
見えるままに描きました。私が動かずにずーっと描き続けていると、パッツイは
「ナンダ?この日本人は?」といったように顔を動かして、見える方の目で私を見ました。
またその目がすっごくかわいいのです。

そして、炎天下の下で描き続けること、数時間。日焼けもなんのその。夢中になると時間は
飛んでいきます。途中、そんな私をみて、またおじいちゃんがやってきて「おお、どんなものかね。
なかなかいいじゃないか、すごいよ、うん」と褒めてくれて、しばらく後には彼の息子さんと思しき
好青年(顔がおじいちゃんそっくりだった)が折りたたみ椅子を持ってきて私に勧めてくれました。
本当に素敵な人たちです。

絵が出来上がると、息子さんがそれをみて褒めてくれ、私はお礼を言って椅子をお返ししました。

さて、それでもまだまだ日は傾いておらず、フラフラ買い物などをするとマーギーが私を見つけて
Mちゃんが娘さんと一緒に来ていると教えてくれました。ヒマで話す人が欲しかったので
(なんか日本語しゃべりたい気分でもあった)彼女を見つけたときはすっごい嬉しかったです。

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彼女と娘さんと一緒に、子供が集まるコーナー?みたいなところで紐にビーズを通してブレスレットを
作る遊びをしました。

Mちゃんは今のだんなさんとホエールウォッチのガイドをしているときに知り合ったとのこと。
異国のラブロマンスです。一度しか会いませんでしたが、とても感じが良くて優しそうな人でした。

でも、Mちゃんいわく「職人気質でさー、ちょっと頑固だし。外面いいけど、結構大変なのよ~」
と結婚生活にまつわる面倒についても語っていましたが、これはむしろ万国共通のものでしょう。
かわゆい娘さんと充足した生活を送っている様子。

そしてハワイではイカが獲れないとか、ホッケが恋しいとかたわいないことをしゃべっていると、
ふと、さきほどした買い物のことで胸に黒雲がモヤモヤーとかかり、Mちゃんに相談しました。

それと言うのは・・・

さきほど、マーギーが「カフナ」と呼んでいたお祈りをしたハワイアンな女の人が出店している
お店で、アクセサリーを買ったのです。

それは、シトリンと溶岩石で出来ている、素敵なデザインのペンダントでした。
お値段は222ドル・・・ちと高い。

でも、実はハワイに行く前母に「ねー、ハワイの砂とか石とか拾ってもってきて」
と言われ、私は恐ろしい伝承を知っていたので、(ハワイの石や砂を持ち出すと、マダム・ペレの
怒りで、原因不明の病気で死ぬとか。。。肺炎で一家全滅とかみたいな話もあるらしいような)
「イヤー、それはハワイではとんでもないことだし、できないよ。ハワイの石とか盗る人はみんな
呪われちゃうんだよ」と拒絶をしました。しかし、気難しい母はそれですっかりへそを曲げて
しまい、私も後味の悪い思いをしたものです。

ですので、彼女の店先で堂々と溶岩石を使用したジュエリーが販売されていてとてもびっくり
しました。それに、デザインも美しく、すごく素敵に見えます。私は母のために、どうしても
ひとつ欲しくなりました。

ただ、不安になって私はそのカフナに尋ねました。

私: 「すっごい素敵です。でも、その溶岩石とか持ち帰ると、呪われちゃうって聞いたことあるけど、
   大丈夫なんですか?」

カフナ:「ああ、それはね大丈夫。なんでかっていうと、他の人はペレの許しを受けないで石を持ち出して
     いるから。私は当然、ペレに祈って許しを得てからこれを加工しているのよ。石には不思議な力
     があるの。私は以前、ペレを見た事があるわ。ああ、彼女はとても美しかった。信じられないくらい。
     私は国際的な仕事をしていて、日本人のカスタマーもたくさんいるのよ。ヒーリングなんだけどね」

なるほど・・・確かに、神秘の力をもっていそうな容姿です。しかし、私はここがアメリカであるということ、
見た目で人を判断してはいけないということをすっかり忘れていました。ケンやマーギーを始め、会った
人たちが底抜けにいい人ばかりだったので、すっかり気が緩んでおりました。

私:「あー、じゃあ、これいただきます」

カフナ:「ええ、いいわよ。222ドルね。かわいい袋にも入れてあげるわ」

私:(財布で確かに222ドルを数えて札を全て彼女に手渡す)「はい、222ドルです」

カフナ:(彼女はそれを掴むと手元でごそごそと数え・・・)「あら?これ122ドルしかないわ。
    あと100ドルよ」

私:「えっ、そんなはずありませんが・・・今222ドル渡しました。」

カフナ「いいえ、10ドル札を20ドルと間違えたのね。あと100よ」

私:「????(10ドルを10枚数えて渡す)ごめんなさい、私、こちらのお金に慣れてなくて。
  数え間違えたのかしら?100ドルです。」

カフナ:「(100ドルを受け取ってまた数える)・・・あらあ、あなた、90ドルしかないわ。あと10ドルよ」

私:(はあああ!?)「いえ、いま、100ドル差し上げました。」(私、もう大混乱のパニック。っていうか
  そろそろおかしいって気づけよ、ワタシ)

カフナ「よく、外国人って間違えるのよ、それは仕方ないわ。あと10ドルよ」

*100ドルはともかく、ここでまた10ドル要求された時点で98%怪しいよね

私:(混乱しつつも引っ込みがつかず、仕方なく10ドル渡す)・・・そうですか・・・、いえ、すいませんでした」


私はそのペンダントを受け取りつつも、釈然としないものを感じたまま、そこを去りました。
そして、Mちゃんにその詳細を話すと、「ええ!それなんとかしなきゃ!」と
言ってくれました。マジで心強いです。私は日本での習慣そのままにお金を丸渡ししてしまったため
もう事実関係(私が本当に数え間違えたか、またはカフナが騙したのか)の確認は不可能な状態でした。

でも、最初の100ドルはともかく、次に要求された10ドルはあまりにも変です。私がいくら数字に
弱く、ぼんやりポンな人間でも、そこまで数え間違えないはずです。

「いやー、でも、疑いたくないな・・・だって、カフナっていわば聖職者でしょう?そんな人が果たして
人を騙したりするかしら」と私が言うと、Mちゃんは

「うん、疑いたくはないけど、そういう人の理論ってすごい歪んでいるんだよね。たとえ偽物を高値で
騙して売りつけても、本人が喜んでいるんだしいいじゃないか、とか。わざと分かりづらいように
カウントして騙すとかも、結構聞くし」

「うっ、そうなんだ・・・」

そして、マーギーにも相談して、彼女達と一緒にカフナの店に行きました。マーギーは私の弁護を
してくれましたが、さすが、口で食べる商売だけあって尻尾を出すような真似はしません。
何より、証拠がありません。色々言い合いをしましたが、マーギーは口で勝てないと悟り、
首を振ってどこかへ去っていきました。

そこに、どこからこの騒ぎを聞きつけたケンがやってきて私の肩をギュッと抱いて(やらしい意味ではない)
「彼女はね、代々カフナの家系に生まれて、ぼくは彼女のお母さんと友達でね、彼女とも友達だよ。
大丈夫かい?」と様子を見にきてくれました。そしてカフナともハグをしてから私の肩をポンポンと
叩いて去っていきました。

もちろん、地元でケンの顔を潰すわけにはいきません。ケンがこの人のお母さんと友達で、彼女とも
おつきあいがあるというなら、たとえ騙されていようと騒ぎにするわけにはいかないのです。

そして私は彼女に「この品物を返すので、222ドルは返金して欲しい」というと、祭の皆の手前
断らず、「ええ、いいわよ」と返してくれました。私はこの際、「目の前でお札を一緒にカウントして
欲しい」と言い、一枚ずつ声を出してカウントし、222ドルは確かに返してもらいました。
(それでも110ドル騙し取られた計算だけれども)そして、一応、表面上の和解をしました。

もしこの人が詐欺師だった場合、彼女いわく「祈りを捧げてペレに許しをもらった」っていうのも眉唾
もので、そんなものを持ち帰って天罰を受けたらたまったものではありません。速攻返しました。

私はこのとき混乱していて、あまり言いたいことが言えなかったのですが、私は彼女にこういうべきでした。

"I belive you becauseJapanese respect sacred person like you unconditionally.
You said you can pray and meet Madam.Pere. If you cheat on me,
Madam.Pere would not forgive you because all God hope people to do good will, so I belive you."

ハワイアンは言霊を信じるというので、こう言えば彼女もビビってお金を全額返してくれたかもしれません。
一種の呪いの言葉です。ぱっと見、良心の呵責もなくお金を騙し取るような人には見えなかったのですが。
でも、もし彼女が自分の中で矛盾なく神を信じ、かつ人を騙すことにも抵抗がないのであれば
本当の邪悪さというものを知ったような心地が致します。

帰ってきてからGoogleで「カフナ、コナ」とかで検索してみたら、(インターナショナルに仕事をして日本人
の客がたくさんいるとか言っていたから)彼女そっくりなカフナの写真がありました。
彼女本人かどうか見分けがつきませんが、(違う人だったらごめんなさい)容姿はそっくりでした。

最近江原さんの本とかでパワースポットとか流行して、ハワイも当然お勧めスポットに入っていますが
私の印象では、舞台と見せかけ(神秘的なハワイの土地柄やいかにもスピリチュアルに見える
ハワイアンな雰囲気)で、神秘を求める人々をその演出で喜ばせている、と言う風に感じました。
Mちゃんではありませんが、「本人が喜んでいるんだから、ハッピー、こっちもお金もらってハッピー」
という感じでしょうか。 スピリチュアル大好きな私が言うのもなんですが、まず始めに疑ってみてください。

んで、重くなりましたが、Mちゃんのところに戻って、「品物を返して返金してもらった」と言うと、

「あのペンダントはいいの?それに100ドルまだ返してもらってないんでしょう?」と彼女は言って

「うん、なんか、騙されたりしたときに買ったものって気持ち悪いから。いいの。100ドルは・・・
痛いけど、高めの授業料だったと思う事にする。ホントなら、彼女の目の前で一枚一枚数えて
からお金を渡すべきだった。アメリカだったのを忘れていたわ」 と私は答えました。

まあ、かなり痛めの授業料でしたが、ネタ的にはかなり盛り上がれるし、これもまた良い思い出と
なりました。(面白かった?)

そんなこんなで日が暮れて、ムーディーなヒッピー音楽の生演奏が続く中、受付でマーギーと共に
ぐったりと座り、ケンがもってきてくれたパッションフルーツジュース(すっごい美味しかった)を飲み、
夕日を眺めました。ケンが資材を片付けてあちこち行っていない間に、ケンが並べていた各種
アボカド(ケンは種類ごとに分類して展示し、みんなのアボカドに関する全ての質問にプロフェッショナル
として答えていた)を割合堂々と男の人が盗んでいきました。やはり、アメリカです。(まー日本だって
盗む人はいるけどさ)

そして、ようやく祭が終わりにさしかかり、ケンは「荷物を車に乗せてくる」といい、私とマーギーは
てっきり、ケンが荷物を乗せたあと戻ってきて一緒に帰るのだろうと思っていたところ、待てど暮らせど
帰ってこず、マーギーがとうとう痺れを切らして「ケンったら、一体何をやっているのかしら!?
あの人ったらいっつもこうなのよ、ろくに説明もしないですぐにどこかへ消えたり」とおかんむりな様子。

この二人、実は夫婦仲が良くないのでしょうか・・・?未だに謎です。実はこの前日にマーギーと友達の
ジーニーと一緒に夜映画に行ったのですが、ケンはそのことを知らず、なんとなく予定していたことを
勝手に変えられたという雰囲気で(っつーか頼むからコミュニケーション取ってくれ)微妙な空気が二人
の間に流れておりました。(映画はSlamDogと言うタイトルで、インドの貧困層の青年が、TVのミリオネア
に挑戦して賞金を取って、少年のころに愛した少女を迎えにいくというお話。多分まだ日本未公開)

そしてマーギーの車で(車があって良かった)家に帰ると、ケンがのほほんとした様子で家に戻っていました。
マーギーは詰問するように「ケン!私たち、あなたが戻ってくると思ってずっと待っていたのよ。あなた
戻ってくるって言ったのじゃないの?」と問い詰め、ケンは「えっ?そうだっけ?」とキョトンとした感じ。
私は、一応険悪ムードなんでしょうが、そんな二人がおかしくなってケラケラ笑っちゃいました。

「あー、マーギー、きっと、私のせいよ。私がきっと、ケンが先に戻るってちゃんと聞き取ってなかったのよ」

ととりなし、二人も私がケラケラ笑っているのを見ると、なんとなく和やかになって、マーギーは
私をハグして

「あなたのせいじゃないわよ、スイーティ。ケンったらコミュニケーションがいつも足りないんだから」

とそれでもお許しモードになったようでした。

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夕日を眺めつつ、「夕食、何にするの?」と聞くとマーギーは「さあ、ケンは何も言ってなかったわ」と
いい、ケンは「何が食べたい?」というので「カレーとかは?」と言うと、「いいねえ、だけど、マーギーは
カレーが嫌いなんだよ」とのこと。マーギーは「あら、いいわよ、私はサーモンでも食べるから、二人で
好きなの食べなさい」と言って、結局、ケンがカレーを作ってくれることになりました。

ケンのカレーはすごいです。スパイスは全てインドから取り寄せた本場もの。
玉ねぎを炒めて、「何か手伝おうか?」と言っても「いいよ、いいよ、ラナイで夕日でも見て
ゆっくり休んで。今は君の休暇なんだから」と全部作ってくれました。いや~ん、ケン、ラブ。

そんなこんなで、ケンの家のラナイから海に沈む夕日を眺めつつ、ケンの農園で取れた
タンジェリンジュースを飲み、スパイスの素晴らしい香りが漂い、にゃんこはかわいく、最高です。

そして、ケンが作ってくれたフルーツカレー(甘くてかつ辛いという不思議なカレー)を味わいつつ、
今回ケンが最も喜んでくれた私のお土産の「三石こんぶ焼酎」の封を切りました。

ケンも焼酎を飲むときは最高に上機嫌モードに入り、「カンパーイ」と言い、「あーこれ、ほんとに
こんぶの味がする!」「すごい、最高だ!」と味わいを褒め、かつどこからか持ってきた紫蘇焼酎
やらとっておきのお酒と焼酎に足らす日本製のかぼすを出してきたりと、飲めや飲めやの
楽しい宴会になりました。 

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宗教の話になって、(なんと、ケンは仏教徒。しかも浄土真宗。ウチも浄土真宗なので、そういう
ご縁なのかしら・・・)なんでもものすごいパワフルなキリスト教があって、ひとりでやる分にはもちろん
どーぞ、ということなのだけど、そこに入信しないと地獄に落ちるゾなんてしつこく勧誘するんだ、
という話をしていて、どこかで聞いたような話ダナーと思っていたら、ケンは

「えー、ニホンゴでなんだったかなー。えー、ジェホヴァズウィットネスっていうんだけど」

ウィットネスって・・・なんか法律用語っぽいよなーって思っていたら思い当たり、

「あああ~!○○バの証人!」と日本語で叫ぶとマーギーもケンも「そう、それ!」と大盛り上がり。

なんと、彼らの息子がその宗教に入信してしまい、ことあるごとにしつこく勧誘するとか。
マーギーは仏教徒ではないけれども、以前コナの浄土真宗のお寺にいたご夫妻に大変な感銘を
受け、大親友となり、行事に参加するのは全くOKだったとのこと。(お経も唱えたのかしらん)

ケンとマーギーはリベラルな宗教観をもっていて、私も全く同じ考えだったのでまた親近感が強まり
ました。自分で信じる分にはいいけど、他人には強制しちゃいけないよねーとか。教会の献金とかも
半強制的な雰囲気で、儀式ばり過ぎている、とか。

ケンは浄土真宗に入信しただけあって、なまじな日本人よりも日本の歴史とか人物とか
知ってます。(お部屋には日本の本が山積み)空海とか親鸞聖人の話とかしていたら

ケン「弘法大師が何世紀にどこでこーしてどーたらこーたら」

私「えーと、(実は日本史苦手。世界史取ったし)空海とか・・・」

ケン「空海ったら弘法大師のことだよ」

私「ハハ・・・そうだよね(ガチョ~ン、アメリカ人に日本の歴史人物の間違いを指摘される私って・・・)」

ええ、ケンのが私より日本史知ってます。(ほか、加山雄三とか、吉幾三の歌を見事な日本語で歌えます)


お休み前に、ケンに「今日は美味しいカレーを作ってくれてどうもありがとう」というと

「いやいや~、君がいてくれたおかげでカレーを食べられて良かったよ。マギーが嫌いなものだから
普段作れなくてね。ぼくはカレー大好きなんだけど。いや、こっちこそありがとう」

とあくまでも紳士&どーしてこんないい人なんですか、です。
私的に言うと、料理のできる男子はポイント高いです。
ああ、ケンがあと30歳若かったら・・・(なんちゃって。若くても、友情かなあ。同じ双子座のせいか
気質が同じあっさり系で、なんとなく気が合うの。女の子同士の熱烈仲良しではないけど、
友情ファイヤー!くらい?くふふ、わけわかんないね)



もうちょっと続くよん♪

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